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【コーヒーの味って?】

15 時間前
読了時間: 3分

更新日:2 時間前

近年、世界的な「需要の増加」により「生産量の増加」が求められていて、主要なコーヒー生産国のほぼ全てで生産量が増加しています。


「需要の増加」→「消費量」を見てみると日本は25年前と比べてほぼ同量なのですが、ヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、中国、アジア諸国、中東、アフリカで大幅に増加しています。この消費量の増加から、生産国側は生産量増加の必要に迫られています。


この状況で従来育まれてきた「在来品種」から、耐病性があり、収量が確保でき、かつ価格競争ができる「ハイブリッド系の品種」への植替えが各国で進められています。

「ハイブリッド系の品種」とはアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)の自然交配種である「ティモール・ハイブリッド」と、ブルボン品種の変異種である「カトゥーラ」を掛け合わせて作られたカティモール系の品種を主とします。

「カティモール」は生育速度が速く果実の熟成期間が短いため、芳香成分形成に関わる代謝が単純で、酸の多様性が少なく、風味差が出にくく、風味は透明感が弱い質感に、苦味があり、ナッツ、穀物などの印象が強い傾向があります(生産地ごとのクローン選抜には下記があります。コロンビアのカスティージョとバリエダコロンビア、ホンデュラスのIHCAFE9O とLempiraとParainema、コスタリカ95、インドネシアのAteng、Timtim、ベトナムのCatimor128 129、ケニアのRuiru 11、Batian、中国の832系統)。

またベトナム、ブラジル、インドネシアを中心に「カネフォラ種(ロブスタ種)」の生産量、その生豆の日本への輸入量も増加しています。


上記のハイブリッド系品種への植替えによって失われつつあるのがアラビカ種の「在来品種」です。高品質なアラビカ種のコーヒーの流通量は10年前に10%だったのが、現在5%、2030年には1%になってしまうのではないか、という厳しい将来が予想されています。

アラビカの2大原種である「ティピカ品種」「ブルボン品種」は絶滅のリスクがより高まってきました。

その豊かな風味と引き換えに、収量が低く、病害に弱い両品種は「アラビカ種だけの生産量」で見ると、現在「ティピカ品種」が全体の2〜3%、「ブルボン品種」は3%程度のようです。


17世紀にイエメンから始まったコーヒーの伝播はアラビカのこの2大原種の歴史でもあり、もしこの2大原種が失われてしまうと将来、コーヒーの基本風味がティピカ、ブルボン品種(ウォッシュト精製)であることを理解できない、若しくはその風味自体を知らない、想像できない人が世界中で増えてゆくことになるのでしょう。


さて、100%純粋なティピカ、ブルボンの栽培・流通は現在どれほどあるのでしょうか?

「コーヒーの味」を想像するときに自分は、あなたは、どんなコーヒーを思い浮かべるでしょうか?


幸いカザーナコーヒーは開業以来、一貫して優れたブルボン、ティピカ品種のコーヒーを取り扱い続けてくることが出来ました。

「安定供給を重視するコマーシャルコーヒーの市場」と、もう一方で「品種、品質を保全してゆかなければならない高品質コーヒーの市場」、大きく見て2つの方向性がある中で我々は可能な限り優れた品質の在来品種をこれからもみなさまにご紹介してゆけたら、と考えています。

その風味の魅力を、そして同時にそれが失われてしまってからでは遅いことを一人でも多くの人に伝えたい、と思っています。


 
 
 

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