「セロ ヴェルデから届いたエレガントなSL品種!」
2025年最後の「今月のコーヒー」は、コスタリカの高品質コーヒーの主要な産地「レオンコルテス」地域の実力派の生産者「セロ ヴェルデ」マイクロミルが手掛けた「SL品種」をご紹介致します。
「SL」の名称はケニアにかつて存在したコーヒー研究所「スコットラボラトリー(Scott Laboratories)」に由来します。この研究所には各地からコーヒーの種苗が集められ、多くの品種の選抜、交配が行われ、より良い風味、環境への適応性の改良が行われました。
ここで誕生したSL28、SL34(数字はシリアルナンバー)は、今ではケニア各地で栽培されています。
近年のコスタリカの高品質コーヒー市場では、生産者は自分たちの商品の付加価値を上げる為に「ハニープロセス」に代表される精製方法、「ゲシャ(ゲイシャ)」やこの「SL」をはじめとする希少品種の栽培への取り組みなど、様々な試みを行っています。
当店では、これまで数種のコスタリカ産の「SL品種」をご紹介して参りましたが、今回の「セロ ヴェルデ」のSLはテスト焙煎の時点でなかなか出会うことの出来ない素晴らしいコーヒーの予感が感じられました。
ローストの調整と配合の試行錯誤を繰り返し、とても良い感じにの仕上がりに辿り着けたかと思います。
とてもクリーンな質感、爽やかな印象。ケニア産のSLからは感じられない、優れたコスタリカ産のコーヒーが持つエレガントな甘みが長く続く余韻の終わりまで感じられます。
2025年の最後の月にこのコーヒーをご紹介できる事をとても嬉しく感じています。
今回は素材の魅力、「甘みある余韻が表れるポイント」にフォーカスし、中程度(City)と少し深くした中程度のローストの2通りを配合致しました。
やや気持ち粗めのメッシュでの抽出がお薦めです。
是非、甘みある「余韻(アフターテイスト)」にご注目ください!
〜 抽出メモ 〜
Roast Level:City + Full City (中煎り + 中深煎り)
ex. 23g(やや粗め) for 200cc
<生産者「セロ ヴェルデ」について>
1985年生まれのデイネル ファジャス モラ氏は兄弟達が進学や就職の為、首都サンホセに行く中、家業の
コーヒー生産を引き継ぐことを決意しました。
コーヒー生産に取り組む中でますますコーヒーが好きになっていったデイネル氏が「収穫して販売するだけのチェリーがその後どうなるかを知りたい」と思うようになった頃、親戚がマイクロミルを設立したことを聞き見学に赴き、「自分たちのコーヒーを作りたい」という思いに変わりました。大半が牧草地だった一家が所有する農地にコーヒーを新植する場所はたくさんありましたが、その資金がなかった為、2008年から資金作りの為に米国で働き、帰国後の2012年に新植と念願のウェットミル(マイクロミル)の設立を実現。ミルを設立したことでサン ホセにいる兄弟も収穫期の作業を手伝いに帰ってきてくれたりと、家族一丸となってコーヒー生産の仕事ができることに喜びを感じながら、さらなる品質向上に努めています。
<農地について>
元々牧草地だったが粘土質の土のため牛に踏み固められ、硬い土壌になってしまっていた為、「カタリーナ」という一年草(芯が空洞で微生物の繁殖に適している)を植え、成長するたびに刈り取って土の上に敷くことで、土壌を柔らかくしながら有機物の蓄積を図っています。年々品質の向上が感じられる彼らのコーヒーはこの土壌の改善、進化も関係しているのかも知れません。
Microbeneficio Cerro Verde
Finca San Francisco 1900Producer : Eliecer & Deyner Fallas Mora
Region : San Francisco de León Cortés
Altitude : 1,860 〜 1,960 m
Cultivar : SL
Processing : Washed
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¥1,480価格
100gごとに¥1,480
消費税込み
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