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「素材の進化」

先日、極少量販売した2020年の「ベスト オブ パナマ」のゲシャ/ナチュラル部門で第2位を受賞した「フィンカ ソフィア」は瞬く間に完売となりました。

良質なナチュラル精製のパナマゲシャ、多くの良い反応を戴き、ありがとうございました!


「フィンカ ソフィア」は最高の品質のコーヒーを創りたい、という想いから2008年に開始されたプロジェクトですが、10余年という短期間で非常に優れた品質のコーヒーを生産できるようになったことは驚きでもあります。


希少なコーヒー、適量を適切なメッシュで良い仕上がりでお愉しみ頂けましたでしょうか?


ゲシャ品種に限らず、どのコーヒーも「豆量」と「挽き具合(メッシュ)」で仕上がりは大きく変わってきます。

ご自身で探求する愉しみもありますし、難しい場合には店頭で訊いて頂ければ可能な限りアドバイスをお伝え致しますので、どうぞお尋ねください。


さて今回は「ゲシャ品種」の起源の地「エチオピア」の高品質コーヒーの現在について触れてみたいと思います。


エチオピア産の高品質コーヒーには「華やかな香り」や「果実味」等、他の国、産地のコーヒーには無い特有の香味、個性が感じられます。


中南米の単一地区、単一農園(農園内の単一農地)、単一生産者によって作られた高品質なコーヒーに対し、エチオピアやケニアではステーション(ファクトリー)が高品質コーヒーの生産の軸となります。


エチオピアでは小農家が収穫したコーヒーの実(チェリー)が持ち込まれる場所(施設)が、「ウォッシング ステーション(W.S)」(=ウェットミル/精製場)と呼ばれています。


ステーションには周辺地域の多数の農家、集落からチェリーが持ち込まれ、混在しますが、近年、より熟度の高い良質なチェリーのみを持ち込む集落を厳選して構成されるロットが作って頂けるようになってきました(記念すべき初めての集落限定ロットはウォルカW.Sによるハロハディ集落産、2019年の暮れのことでした)。


開業した頃には「地域単位」でも流通していたコーヒーが「ステーション単位」になり、いよいよ「集落単位」に。

より明確なトレーサビリティとよりクリアで豊かな風味が現実となってきました。

長い目でみたら高品質化が次のステップに進んだ歴史的瞬間とも言えるでしょうか?


今後の更なる発展を願いながら、この機会にエチオピアの最先端、最高峰のコーヒーをご堪能頂けましたら幸いです!



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