『豊かな風味、バランスの良さが感じられる超高標高産のヴィジャサルチ品種』

 

4月の「今月のコーヒー」はコスタリカに於けるマイクロミルの先駆者『モンテス デ オロ マイクロミル』が2012年に新たにコーヒーの樹を植えるところから生産を始めた「エル ジャサル」農地産のヴィジャサルチ品種のコーヒーをご紹介致します。

つい先日まで販売していた「カトゥアイ品種」のロットは深煎りに仕上げていたのに対して、今回の「ヴィジャサルチ品種」のロットは、中煎りと中深煎りの2通りで別々にローストし、配合、バランスを調整し素材の魅力を最大限に引き出す試みを行っています。

とてもクリアな質感にレオンコルテス地域産特有の気品ある豊かな風味、余韻の甘みが感じられます。

 

エミリオ ガンボア氏が手掛ける『エル ジャサル』農地の名は「Yas(ジャス)」というこの地にあった古い品種の「アボカド」に由来するそうです。

この地はコーヒー栽培には標高が高すぎるためコーヒーを植えるつもりはなく、2006年には牧草地の半分にアボカドを植えました。

2007年残る牧草地にもアボカドを植え、アボカド農地として活用していましたが、2012年にエミリオ氏はこの地にコーヒーを植えることを決意しました。

理由は、当時生産していたコーヒーは父(輸出業者のロゴマークに抜擢されるほどの人格者!)が植えてきたもので自分が始めたものではなく、新たにコーヒーを植えるところから自分で生産をしてみたいという思いに加えて、この超高標高という環境で最高のコーヒーを作れるのではという期待があったからでした。

2012年、最初に彼がこの地に植えたのは「カトゥアイ」品種1,000本。

経験から「カトゥーラ」品種より高地に向いているという判断からの選択でしたが、半分近くの400本はすぐに枯れてしまいました。しかし、エミリオ氏は600本は残ったとポジティブに考え、2013年、2014年に追加でカトゥアイ品種16,000本、ヴィジャサルチ品種を4,000本さらに植えました。

当然枯れる木もあり1年に2000本程度は枯れてしまい、この様子を見ていた父と兄からは「融資まで受けて何をやってるんだいいかげんにしろ」と非難の嵐だったとのことです。


超高標高での栽培はフォーマ(低温・多湿で発生するカビの病気、葉や茎にとりつき樹を枯らしてしまう)との闘いでもあり、植樹した半数近くの樹は枯れてしまいましたが、枯れた以上の数の樹を植え続けて強行突破という発想で、生産に辿り着いた本ロット、豊かな風味としっかりとしたコクが感じられる素晴らしいコーヒーです。

ミルの管理もしっかりと行われており、古参のマイクロミルにも関わらず非常に清潔に保たれていました。

 

これまで『モンテス デ オロ マイクロミル』のコーヒーは米国の某マイクロロースターがほぼ独占的に扱ってきました。生産者のエミリオ ガンボア氏はそれを誇りに思いながらも、スペシャルティコーヒーの一大消費国である日本においても自分のコーヒーを届けたいという願望がありました。

クールな印象ですが、コーヒーに対しては熱すぎる想いを持ったエミリオ氏の『エル ジャサル』、苦難を乗り越えて誕生した素晴らしい品質のコーヒー、是非、お愉しみください!

 

Microbeneficio "Montes de Oro"
Finca : El Yasal
Producer : Emilio Gamboa Chacón
Region : San Pablo de León Cortés
Altitude : 2,050 〜 2,100 m
Cultivar : Villa Sarchi
Processing : Washed

4.Abril 今月のコーヒー コスタリカ『エル ジャサル』ヴィジャサルチ品種

¥850価格
100 g
State