「ペルー屈指の生産者によるティピカ品種!」
カザーナコーヒーでは「今月のコーヒー」として毎月ひとつ選んだ素材を、「異なるロースト」を組み合わせて「素材の魅力」を最大限に引き出す試みを行っています。
2024年9月はウィルダー ガルシア氏が手掛ける「フェスパ」農園の「ティピカ品種」をご紹介致します(同氏のブルボン品種を今年の5月にご紹介致しました)。
2014年からほぼ毎年入荷のあるウィルダー氏のコーヒー、これまで「ブルボン品種」を中心に取り扱って参りましたが、今回は初めての取り扱いとなる「ティピカ品種」をご紹介致します。
私達が「アラビカコーヒーの基本の香味」と捉えている2つの品種「ブルボン」と「ティピカ」。実はこの2つの品種、栽培の難しさや生産性から栽培している生産者は以前と比べ激減しています。このような厳しい状況下において毎年、高品質の「ティピカ」「ブルボン」を生産してくださる生産者のコーヒーを取り扱えることが僥倖のように感じています。
さて、ウィルダー氏のこのティピカ、サンプルをローストした時点で「甘味」「クリーンさ(雑味の無さ)」ティピカならではの舌触りの「滑らかさ」、ブルボンと比較すると「線の細い」ティピカですが、これまで体験してきたティピカの中では突出した「豊かなボディ」が感じられました。そして、近年失われてしまったかつてのクリーンで良質なコロンビアを彷彿とさせるような果実味も僅かに。
その後、この特徴、個性を表現できるように焙煎度合いを探ってゆき、今回、最終的に華やかな香り、爽やかな果実味を中心にフォーカスしたCIty(中煎り)と、豊かなコクと甘味を引き出すべくFrench(深煎り)に仕上げた2通りのローストを配合し、ご準備致しました。
今月は宜しければ是非、マイルドな飲み心地、南米、ペルー屈指の生産者ウィルダー氏の良質なティピカを是非、ご賞味ください!
〜 抽出メモ 〜
Roast Level:City + French Roast( 中煎り + 深煎り )
ex. 23g (中挽き)for 200cc
「生産者とフェスパ農園について」
ウィルダー氏は18歳の時に輸出会社が主催した農園指導員研修に自らの希望で応募し、農園管理について学びました。
「コーヒーの樹は切らない」=「剪定をしない」という今まで信じられていた古い慣習や、セミナーや指導だけでは実践に踏み切る農家が少ない中、「剪定」や「施肥」「植樹」「シェードコントロール」「収穫から乾燥をどのように行うか?」など学んだ内容、技術を実践し生産性の改善を行おうと父親のOracio氏に相談したところ当初は父親に激怒されてしまったそうです。
話し合いの末、1ヘクタールの農地で試験的に実施し効果を確認できた後に農園全体に対し行うことを実現しました。
結果、生産されたコーヒーの品質は目に見える形で向上し、現在、ウィルダー氏は農園指導員として活躍するとともに、フェスパ農園をモデル農園として開放し、他の生産者が直接訪問し学べる場所としているそうです(村の集落から徒歩で約40分も急勾配の上り下りを歩かなければならないそうですが...)。
ウィルダー氏は知識と実績から、今や200軒もの農家を担当する程の高い評価と信頼を得ています。
地域の品質向上に貢献もしている頼もしい生産者でもあります。
"Perú" - "Finca Fespa"
Producer : Wilder Garcia
Region : Huabal, Jaén, Cajamarca
Altitude : 1,700 ~ 2,000 m
Cultivar : Typica
Processing : Washed
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¥972価格
100 g
消費税込み
Roast Level: City(中煎り)+ French(深煎り)
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